Taoつれづれ

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zoom RSS 雛祭り

<<   作成日時 : 2015/03/04 22:28   >>

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今年は、 お雛様を飾りました。
忙しさを脇にちょっと置いて、お雛様を出すと何だかホッとします。
私が生まれてから初めてのお節句に買ったのでしょうから、御年74歳のお雛様。
何回もの転勤によるお引越しを経験し、小さな弟達の悪戯で付属のキラキラした小物が無くなったり
しましたがこうして、いつまでも優しい私の守り神です。

新松田の河津桜が見頃とのTVを見て出掛けました。
何回も訪ねたここの桜を見た後は、シャトルバスに乗って開成町に瀬戸屋敷のひな祭りを見に行きました。
大きな屋敷中にびっしりと飾られたお雛様、お雛様。
天井からつるされた見事な吊るし雛のオンパレードにも圧倒されます。
数えきれない数の、鮮やかなちりめんで手作りされた一つ一つの飾り物には
それぞれ親の願いが込められているのですね。
足が丈夫になりますようにと草履が、花のように愛らしく育ってと、いろいろな花、よく鳴く蝉に「泣く子は育つ」の
祈りを掛けて・・・、ふっくら美しい飾り物に切実な親心を感じます。
そして、遥か昔、日本を訪れたイザベラ バードの著作を思い出しました。

1878年(明治11年)イザベラ バードという一人の英国の女性旅行家が、維新後間もない日本を訪れ、
当時日本の奥地と 呼ばれた日光から北の東北地方、更にアイヌの住む北海道を馬で旅をし、
「日本奥地紀行」という本を書きました。
まだ外国人が日本を旅することは許されていない頃の、特別な紀行書です。
文明開化の影響など全く及んでいない、あらゆる点で劣悪な環境の中、冷静で率直に記された
とても面白い私の愛読書ですが、その中にこんな記述があります。

少し長くなりますが、子供に関する所を引用します。
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子供たちが学校から帰って来ると、少しは賑やかになるが、彼らは遊んでいる時でも静かである。
夕暮れに大人たちが帰って来ると少し活気が出る。風呂に入って水の跳ねる音が響いてくる。
それが終わると、幼い子供たちを抱いたり、一緒に遊んだりする。
私はこれほど自分達の子供を可愛がる人達を見たことが無い。
抱いたり、背負ったり、歩く時には手を取り、子供の遊ぶのをじっと見ていたり、一緒に遊んだりする。
いつも新しい玩具を与え、遠足や祭りに連れて行き、子供がいないとつまらなそうである。
他人の子供にも、適度に愛情を持って世話をしている。
父も母も自分の子供に誇りを持っている・・・。
*******************************************************************************

粗末な住環境、半ば半裸で暮らす非衛生な暮らしに辟易としていたようですが、
それでも子供達に対する愛情の深さを こんな風に観察していたのですね。

細やかな願いのこもったつるし雛、大切に守られてきた段飾りや、もっと古い土雛、紙雛の数々。
健やかで幸せな成長を願う祈りのこもった雛飾りを見ながら、彼女の言葉を思いました。

開成の瀬戸屋敷から、もう一か所のひなの里に向かって無料のシャトルバスが出ています。
こっちの方が良かったのよという友の言葉通り、南足柄郷土資料館の「森のひなまつり」は、お雛様も
時代ごとに良く整理され、中身も充実し素晴らしい物でした。

山深く入って、バスを降り資料館に続く道には素朴な手作りの丸太雛がお出迎え、
杉林のカーブする坂道の両側には、ふっさりと満開のミモザや竹で作った繭玉の枝が飾ってあり
優しいウエルカムの気持ちが伝わって来ます。
ご案内も物静かで的確で、私もここがとても好きになりました。
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これは享保雛、高さが
50cm位の大型のお雛様、気品を感じます。

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こちらは弓野土雛  美しい!   

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こちらは伏見の土雛です。 なんとのどかで、典雅な雛様でしょう。

桜を愛で、お雛さまを堪能し、珍しいかんきつ類をいっぱいザックに詰め込んで、楽しい一日でした。
「去年行って、とても良かったからもう一度行きたいの」と、連れて行ってくれた友の言葉に頷けました。
私もここに(特に南足柄に)誰かを誘いたくなりましたから。





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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
Taoさんのお雛様、気品がありますね。
でも、下のお雛様のどれをとっても味わいがあって素敵です。
開成の瀬戸屋敷、郷土資料館もいいですね。
来年行ってみたい!
イザベラ・バードの本、今なお読んでいます。
宮本常一のいろいろな本も。
MONA
2015/03/05 22:47
MONAさん、お雛様を褒めて下さってありがとう!
お顔は、私の人差し指の先位の大きさです。宝冠の飾りは
何年か前、サッパリと全部取ってしまったのですが、MONA
さんの素敵な修復!を見て、私も付けてみようかな?と考え中です。
雛めぐり、来年の楽しみが出来ましたね。お弁当を持って・・・ね!
イザベラ バードは生涯 お互いの傍らにあるでしょうね。
宮本常一も・・・。自分で歩き、見聞して得た物には魅力がありますね。
Tao
2015/03/05 23:42
こんばんは。
Taoさんの戦争もくぐりぬけて来たお雛様、とっても素敵ですね。
写真の撮り方も、お見事で参考になります。

さて、瀬戸屋敷のお雛様、昨年訪れてきました。
郷土資料館のお雛様もよかったです。
幸せを祈って飾られたのですね。
日本人はとても細やかな情をを持っているのを外国人が見て
よく描写して書いて残していますね。

私も柑橘とロマネスクという野菜を買って帰りました。
足柄の金太郎のマスコット人形も気に入って。

はなこ
2015/03/06 22:58
はなこさん  こんばんは。
金屏風もすっかり色あせてしまいましたが、何しろ物心ついた
時から一緒にいますから、父母亡き今は本当に親しい守り神の
ような存在なの。
矢張り、ここにいらっしゃいましたか?(*^_^*)
土雛が珍しかったし、日本の女性の手の技に感動しましたね。
はなこさんも、愛らしい吊るし雛をささっと作ってしまいそう。
もしかして、もう飾ってあるのでは?
開成町のおもてなし精神に触れて、紫陽花の頃も訪ねてみたく
なりました。
Tao
2015/03/07 00:27

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