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zoom RSS 歌麿「深川の雪」 

<<   作成日時 : 2014/05/01 23:16   >>

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相棒は4時起きして山に出掛けた。
緑が深まり風が弾み、光も心地よい。 そうだ、箱根に歌麿を見に行こう!

ロマンスカーに乗って箱根小涌園前にある岡田美術館で展示中の喜多川歌麿の浮世絵「深川の雪」
を見に行った。

先日のNHK日曜美術館で、長い間 たった一枚の白黒写真だけを残して行方不明だったこの作品が66年振り
に国内で発見され、幻の名画66年ぶりにお目見え!・・と紹介されるのを見ているうちに、浮世絵には格別の
興味があったわけではないけれど、何だか江戸時代の色彩をこの目で見たくなった。
上唇を紅に下唇を鮮やかな緑に塗り分けた不思議な「笹紅」という唇の化粧も見たい。

画像
そんなことを思いながら行ったものの、実際に大きな作品(ヨコ3,5m タテ2m)の前に立ったら、色が見たいとか
唇をなどという、門外漢のちっぽけな興味など吹き飛んでしまった。

始めて向き合う浮世絵という不思議な世界が とても新鮮。

絵の構図が何ともうまい。ゆったりとしたリズミカルな心地よいうねりに乗せられて、知らず知らず廊下にそって興味が誘導されて行く。 奥行、広がりともドラマチックで好奇心を煽られる。

おしゃべりの様子、様々なしぐさ、誰もが生き生きとこの時を愉しみ、魅力にあふれている。
まるである一瞬を切り取ったかのような生き生きとしたポーズや動き、ドジョウのような まあるい柳腰、
ろくろっ首のような妖艶な?うなじになぜか目が離れない。
見たかった笹紅は、意外にも子供以外の女たち全員の唇がそうだった。あの頃の はやりだったらしい。

シャカシャカと速足で歩き、おしゃれではなく、土仕事が大好き・・・、つまり女っぽさとは無縁な私は
27人の人物の艶っぽさに魅入ってしまう。
囁きや笑い声や嬌声・・・、遊郭のさんざめきが押し寄せてくるようだ。

松の葉に積もる雪、その幹に乗った雪、あしらいの笹においた雪・・・、微妙な描き分け、すごいなあ! 
見ても見ても飽きない・・・で、長い時間 眺めてしまった。

同時に歌麿晩年の肉筆三部作の残り、アメリカにある残り二つの作品も精巧なレプリカとして展示されていた。
やはり花見を描いた「吉原の花」が一番だと思った。書きこまれた人物は52人、257x187cmの大作。
着物も「雪」とは比べようもなく華やかで、全体が遊楽の楽しさに染まっている。日本に帰って来てほしい。
「品川の月」も遊郭という世界をリアルに描いていて、趣深かった。

展示品は若冲をはじめ浮世絵以外の物も、全てそれ一点で展示会ができそうなものばかり。膨大な数だった。
他のミュージアムにも寄るつもりだったが、思いっきり贅沢な時間を過ごしたので、もうそんな気はなくなり、
箱根の山を下るバスに乗った。

遊郭と言う珍しい場所、迫ってくる肉筆の迫力、独特の色遣い・・・少し疲れた心と体をバスの車窓に預けた。

道は深い緑のトンネルのよう、両側の草むらには行けども行けども星のようなシャガの花が咲いていて 
ぼんやり眺めているうちに、いつのまにかウトウトしてしまった。

何とも驚きの岡田美術館の事は、また明日・・・?








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
箱根に立派な美術館が出来たのですね。
お庭も素敵みたいですね。
箱根まで思い立ったらひょいと出かけてしまうTaoさん、
フットワークが軽いですね。
何にでも興味を持つと楽しみが広がっていきますね。
ikako-27
2014/05/03 15:42
ikako-27さん
私の家から箱根は、とても便利なので思い立ったらガラスの森や、
箱根美術館、湿生花園などにパッと出掛けます。
フットワークの軽さ、ikako-27さんと似ているかもしれませんね。
あ、速さもね(*^_^*)
昨日は横浜、明日は奥多摩に・・・。家にいる時は庭でゴソゴソ。
落ち着かないお尻です!(^^)!


Tao
2014/05/04 21:41

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